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仕舞について

能の曲の一部分を、面は付けずに紋付袴で舞うことです。囃子はなく、謡のみで舞を舞います。

八島やしま

西国行脚中の都の僧が、讃岐の国(香川県)屋島の浦にやって来ます。穏やかな春の日も暮れて来たので、浜辺の塩屋で一夜を明かそうと思います。
そこへ、老若の漁夫が、漁を終えて帰って来ます。僧が老漁夫に宿を求めると、むさくるしい所だと断りますが、僧が都の者と聞くと、なぜかとても懐かしがり、中へ招じ入れます。そして老漁夫は、僧の求めに応じて、屋島での源平合戦の模様を話し始めます。
そして、義経の大将ぶり、景清と三保谷の錣引、佐藤継信の忠死、菊王の最期などを物語ります。
その内容があまりに詳しいので、僧が不審に思って名を尋ねると老漁夫は、夜の明け方、修羅の時に名乗ろうといい、義経の幽霊であることをほのめかして消え失せてしまいます。

僧がまどろんでいると、夢中に義経の霊が昔の勇姿をみせ、八島の合戦の様を述べる。
海中に弓を取り落とし、名誉のために命を賭して取り戻したこと、また、修羅道の闘いのさまを示し、夜の明けるとともに消え失せてゆく。
仕舞では、曲の後半の、修羅道で平家方の教経と激しく闘い、勇躍する義経の姿の舞。きっぱりした勝修羅の曲。